ここでは日常で起こり得るバイオリンの本体のトラブルや疑問

 

そして工房への質問や考え方など職人の技術視点と個人的な考えで回答しております。

是非ご自身の楽器の症状や疑問と照らし合わせ、参考にしてください

 バイオリンの駒が反ってきました、どうしたら良いですか?
  またどうしたら反らないように出来ますか?


A 駒は消耗品の一つなので交換をお勧め致します。駒の反り具合により反り直しも出来ます。
  反らないようにする為には、チューニングする度にボディに対して90度に立っているか確認し反っていたら指で戻してください
  これは毎回演奏する度に確認しましょう、そうする事により20年以上交換しなくても良い方もいらっしゃいます。
  何もしなければ早くて3ヶ月で反ってしまいます。

 

 

 弦をアルコールで拭いても大丈夫ですか?

 

A 当工房は推奨しておりません。なぜなら弦の製造過程においてアルコールに弱い薬品などが使われている場合がありますし

 アルコールがニスに触れると溶ける事、そして大手海外の弦メーカーもしっかりと

 【乾いた布でクリーニングする事】と記載しているからです。

 

Q 楽器の音色を変えたいのですが、どうしたら良いですか?

A 楽器の音色を変える方法はいくつかあります。弦・駒・魂柱・調整・弓などなど
  一つ一つ変えてみて、自分にあった音色を目指してみてはいかがでしょうか
  また駒や魂柱、調整などに付きましてはご自身で行うのでなく、お近くの職人さんにお聞きする事をお勧めいたします。
  

Q バイオリンの本体が割れてしまいました。どうしたら良いですか?

A すぐにお近くの職人さんに修理をお願いしてください。
  放置すればするほど、割れが進行したり汚れが入ったり、木が膨張伸縮し修理が難しくなります。
  早ければ早い程、安価で修理出来ると思います。
  

[注意]
  また職人の真似をして割れ部分をコンコンを叩く人が居ますが、それは絶対にやめてください。
  ボディを叩くのは剥がれや異音共鳴を確認する為であり、割れを確認する為ではありません。

  割れ部分のボディを叩く事により、凹凸が出来たり汚れや割れが進行します。
  

Q ニスがべたついてきました。どうしたら良いですか?

A バイオリンには色々なニスが使われています。
  アルコール系・オイル系・石油系・科学塗料系などなど
  アルコール系(オイルを含む)ニスの場合、温度や環境で柔らかくなる場合が多々ございます。
  バイオリンケースの素材の問題や衣類が原因の場合も場合もあります。
  その場合は下手に触ったりせず、吊るせたら吊るして少し固まるのを待ってから、職人にお見せしてください。


Q バイオリンの駒について、いろいろ種類があるのですが、どれが一番適していますか?

A バイオリンの駒に限らず、チェロ・コントラバスでも多様な形があります。
  駒の形で音色が変わりますので、色々なタイプを試してみるのも楽しみの一つかもしれません。
  
  尚当工房では駒交換は6500円になります。
  持ち込みの場合はVnVa¥4200 Vc¥8400 CB¥18000にて承っております。
  

Q バイオリンのE線の音がキンキンして耳が痛いのですが

A おそらく弦が原因だと思います。もう少し柔らかい音色の弦を試してみてはいかがでしょうか
   駒また魂柱の調整でも改善は出来ますがご自身で行うのは非常にリスキーです。

 


Q 開放弦を弾くと雑音がします。原因は何ですか?

A 恐らく上ナットが磨耗により指板に接触している可能性があります。ナットを交換する事により改善致します。

Q   チェロでハイポジションで親指を使うのですが、どうしても痛くて押さえられません。和らげる方法はありますか?

A チェロの場合は親指を多用致しますので、弦高が高いと非常に痛いです。

   これは弦高を下げて調整もしくは指板を削り反りを低くする必要があります。
   A線は一般的に5.5~6mmが基本とされておりますが当工房では4~4.5mmを推奨しております。

     少し突っ込んだ話になりますと実際6㎜ですと指板が反り無し(コーニッシュ無し)の平面仕上げでも痛いです。

   ハイポジなんて押さえられません。当工房の多くのソリスト様は指板にビビるかビビらないかまで弦高を下げます。

    操作性は音色よりも重要と考えます。良い状態で気持ちよく演奏出来なければ良い音色は当然出ません。

  もし、お悩みでしたら一度ご相談くださいませ。

 チェロで低弦が鳴らしずらいです。どうしたらいいですか?

A チェロの低弦とくにC線は1.7mm前後もありますので、かなりしっかりした角度と圧を掛けてあげなければなりません。

  チェロ本体にも原因はありますが、とても専門的になりますので控えさせて頂いて

  身近で解決できる方法としては少し線の細いC線を張るのが有効です。

  あとC線は古くなればなるほどより発音が難しくなります。最低でも2年に1回は交換してあげてください

Q チェロの駒にはフレンチタイプとベルギータイプとありますが、どう違いますか?

A   日本ではいまだにフレンチを多用する傾向にありますが、海外ではベルギーがオーソドックスです。

   一番の違いはボディへの弦振動の伝え方の違いになります。

   フレンチは弦振動を吸収し和らげる傾向にあり、その分音色もマイルドに柔らかくなります。

   オールドなど表板が強すぎて鳴り過ぎる場合、新作でも高音がギラギラしすぎる場合はフレンチタイプが良いです。

   それらしい大きなクマさんが歌うようなワイルドで優雅な音色になります。

   ベルギーは振動を真下へ直線上に伝えますので、ダイレクトでガツンとした力強い音色になります。

   もっと力が欲しい、芯が欲しい、パワーが欲しい!と思う楽器にとても有効です。

   フレンチからベルギーに変えますと、凄まじく音色が変わる場合が多いです。

   安い量産タイプの楽器でも今はかなり鳴ってくれる傾向の楽器がありますが、もっともっと鳴ってくれます。

   当工房も基本的にベルギータイプを取り付けております。

   ただベルギータイプは足幅の寸法が多くはありませんので、取り付け出来ない楽器

   そしてプロジェクション(ネックの角度)が低い楽器には取り付け出来ません。

   

   チェロに限らず弦楽器には、ボディに合った駒の寸法というのがあります。

   それはバスバーとのリンクによるものです。ご自身の楽器の寸法にあった駒を取り付けなければ

   意味はないとは言いませんがその能力を発揮出来ません。

   ご自身の楽器には何ミリの駒が適しているのか、一度調整に出した際にでも職人さんに聞いてみると良いと思います。

   


Q 製作や修理の職人の良し悪しは何でわかりますか?

A  刃物を見たら一定の最低のレベルに達しているのかがわかります(刃こぼれとかではありません)
  駒を見れば技術とセンスがわかります楽器の扱いを見れば、楽器に対する心遣いがわかります。
  しっかりとした訓練を受け、お客様の言葉に耳を傾け親身に対応してくださる職人が良いと思います。

  ネットの中だけではありませんが、何でもやれる気だけの口だけの職人が世の中沢山いますのでご注意くださいませ
  当工房の技術は第三者である(株)YAMAHAのみならずその他法人企業に認められております。


Q ネットで買う時の注意点を教えてください。

A 当工房もインターネットで販売もしております。

     正直申し上げますとネットで販売する場合は当工房も顔を合わせてない分かなり神経質になります。

   やはり楽器ですので、音色の事について書いてはいますが主観ですのでお客様に伝わるのかどうか心配になりますし
   この楽器で満足なのか不満なのか、今のセッティングで大丈夫なのかといろいろ心配致します。

   面倒かもしれませんが、やはり試奏していただく事をお勧め致します。

   試奏出来ない場合は誰から買うかというのも重要です。

   それは個人なのか企業なのか専門店なのか実店舗の無いネットショップなのか。

   個人や実店舗の無いネットショップの場合、楽器の状態が良いとされていても見落としが多いです。

   それはちゃんとした職人が居なく判断が出来ないからです。もし専門店で調整済みとある場合はその専門店名を聞きましょう。

  

   当工房でも海外とやり取りする場合は細かく情報を求めます。それは記載漏れがあった場合、かなりの時間と経費が掛かるからです。

   ボディの大きさは?プロジェクションは?ネックの振りは?太さは?ロウワーバウツの板の厚みは?エッジの厚みは?パッチの状態は?

   と、多くの詳細情報を求めます。高額になればなるほどそうなります。

   その点専門店(当工房もそうですが)は状態を全部把握し、お伝えして販売致しますのでまだ安心できるのではないでしょうか。

   それでも安価というは魅力かもしれませんが、少しくらい高くてもきちんとした所から買った方が後々後悔はしませんし

   その後も対応してくださいますので心持も良いのではないでしょうか。

  

  当工房へネットで購入後によく持ち込まれる修理例とコスト(Vnの場合)
 
  ネックが太い、とても演奏し辛いです   (ネック削り¥12,000~)
  弦高が高く指が痛い           (駒調整¥3,150)
  駒が反っている             (駒交換¥6,500~)
  弦が錆びている             (弦交換¥8750~)
  ペグが回りづらい            (ペグ調整¥3000~)

  新しいペグが付けられない        (ペグブッシング 一ヵ所¥12,000~)
  ナットが低すぎて雑音がする       (ナット交換¥5,000~)
  ネックが下がっている          (ネックリセット¥42,000~)
  ネックが振っている           (ネックリセット¥42,000~)

  


Q   バイオリンを購入時にバイオリンの販売営業さんとバイオリン職人、バイオリンの先生、皆言う事が違います。

   誰の話を聴いた方がいいですか?

A バイオリンの販売営業さんは楽器や小物系の種類や内容・また弓やケースの種類

  メーカーや製作者の知識などが豊富な方が多いです、おそらく製作者やリペアマンより圧倒的に勝ってると思いますし、

  また予算に応じた提案をしてくれると思います。

  バイオリンの製作者やリペアマンは数多くの楽器を修理製作した経験を主とした提案をしてくれると思います。

  造りの良し悪し、今現在の楽器の状態や調整の良し悪し、なども踏まえて話をしてくれる事でしょう。
  いつも音色の事を考えて仕事をしております。当工房ですとこれに似た感じになります。

  バイオリンの先生は長年の演奏の経験から、演奏のしやすさや一つ一つの音の響き方やレスポンス、

  色を主として提案してくれると思います。

  営業さんや職人さんに出せない音を出せるので、楽器の音色・音量の上限を教えてくれると思います。

  一つの楽器に対して、それぞれ言う事は違うと思いますが、それぞれの話を『参考』に

  自分の予算と好きな音色を照らし合わせお決めになったら良いと思います。

Q そちらの工房の楽器はとても安いですが、なぜですか?

A 1つは経費を掛けないという点にあります。楽器輸入も独自ルートで最低限の会社しか通しません。たぶん日本では当工房のみのルートです。

  当工房は場所も良いとは言えず工房も広くはありません。場所代が安いです、人数も最小限です、贅沢もしてないので人件費も安いです。

  そこにお金を掛けてないのというのが1番です。あと主な仕事は修理業ですので、楽器に利益を乗せておりません。

  お金はとても大切ですので出来るだけ安い値段で買って欲しいですし、その為に工房はあれこれ節約して楽器を提供しております。

  

  

  そして楽器の基本的な値段ですがここから重要です

  一人の職人さんが一台の楽器を製作するのにおよそ一ヵ月前後(ニスによります)チェロで2か月~3か月程必要になります。

  新作の場合の販売価格として

  バイオリンで一般職人さんで(日本・イタリアを問わず)40~60万円、マスター品で60~80万円

  チェロで一般職人さんで80~120万円、マスター品で120~160万円

  物価の安い国や工場量産品ですともちろんこれ以下です。

   これが弦楽器のベース価格です。

  ここから仲介が入り小売店で販売するとなると場所代も入り2倍3倍~の価格となるわけです。

  

  ただ1700年代や1800年代前半の楽器は割れなどが多くてもとても希少で、

  良い意味でも悪い意味でも多くの手(セットアップや修理・送料など)が入ってますので仕入れでもかなり高いです。

  そして当工房は主にUESD楽器ですので

  バイオリンの工房製の楽器で10万~30万、オールドでも40~60万円でお渡し出来るような楽器が主です。

  チェロですと40~80万でお渡し出来る楽器のみ仕入れします。

  オールドチェロは申し訳ないのですが基本的に100万を超えてしまいます。

    掘り出し物の量産品で100万以下という感じです。

  過去少し割れてしまった楽器も多いですが、ガッチリ修理してお渡ししますので何も問題なく使えますし保証もします。

  これが基本的な当工房のスタイルです。

  

  だから当工房は安いんです!だから買ってください買ってくださいという話ではなく

  出来るだけ楽器にお金は使わず

  買った後の人生にお金を使っていただけたらと思っております。

  

  当工房はどこで買った楽器でも、どんな楽器でも

  弦楽器を愛する方を応援しております。

  

  そしてもし何かありましたら

  是非ご協力させていただければと思っております。

 

 よろしくお願い致します!

 バイオリン工房 IL CONFORTO

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